「育ての心」 2012年9月

9月の仏教保育徳目 「報恩感謝」(ほうおんかんしゃ)


園長より

● 「いただきます・ごちそうさま」
 熊本県の食肉加工センターの坂本さんのお話です。
 そこは食肉用に屠殺される牛や豚や馬が毎日連れて来られます。それもかなりの数です。(牛40頭・豚200匹等)  ある日の夕方、一台の軽トラックが来ました。 しかし、いつまで経っても牛が降りて来ません。 傍に近づいてみると、 10歳くらいの女の子が牛のお腹をさすりながら、 「みいちゃん、ごめんねえ。みいちゃん、ごめんねえ。」 と言っています。 女の子のおじいちゃんが頭を下げながら言いました。「みいちゃんは、この子と一緒に育って来ました。 だけん、ずっと置いとくつもりでした。 ばってん、この牛を売らなければ年が越せんとです。」
 坂本さんは、この仕事を辞めようと思いました。 その夜、息子にこの話をしました。息子はじっと聞いていました。数時間後、息子は言いました。 「やっぱり、お父さんがしてやってよ!心の無か人がしたら牛が苦しむけん。」
 翌日、その時、みいちゃんの眼から大きな涙がこぼれました。 坂本さんは、初めて牛の涙を見ました。 私たちは、心を込めて「いただきます。」・「ごちそうさま」をしたいと思います。 そして、大事に、大事に食事をしたいものです。

◆色取り月
 9月は「菊月」とも言うそうです。菊薫る頃で、花屋さんの店先にも色々な色の菊が並んでいます。9月9日は「五節句」の一つの『重陽の節句』でした。
 でも、何故この節句だけは、日常化していないのでしょうか?1月1日・3月3日・5月5日・7月7日の節句は、日本でも年中行事として、其々各地で種々の行事があるのに!
 来年度から幼稚園でも大々的に行ないますか? この重陽の節句も、先人の「自然に対する感性」を感じさせてくれます。私たちも「忙しい日々」を送るだけでなく、一時、「自然」を見る心のゆとりも持ちたいものですね。

◆9月の仏教保育徳目  報恩感謝
 日本の文化は「恥の文化」であると思っています。(「菊と刀」著ルース・ベネディクト)
 「恥」は日本人の尊厳に通じることです。ですから、恥ずかしいことをするな!と先代から言われてきました。私の人生の価値観の大きな要素です。しかし、今では「恥ずかしい」ことが持てはやされている時代になっています。若い人だけでなく、毎日のように報道される「大人の犯罪」。これこそ「恥の文化」が無くなってしまった証でしょう。報恩感謝の心を持てば「恥ずかしいこと」はできないのです。

◆敬老のつどい
 来る9月14日(金)に幼稚園では「敬老の集い」を開催して、敬老の方々に感謝を申し上げたいと思います。幼稚園ホールの広さの関係で、大勢の方々をお迎えすることができませんが、園児は楽しく、そしてカワイイ姿でお祝いしてくれると思っています

◆耐震工事の御礼
 未だ細かい箇所は残っていますが、去る2日に工事が終了しました。長期間に渡って、皆様には ご迷惑をお掛けしました。心から御礼を申し上げます。



9月の行事予定表

3日(月) 二学期始業式
4日(火) お弁当始まり
5日(水) 創立記念日(休園)
7日(金) 誕生会(8月生まれ)・引取り訓練
8日(土) 自由登園日
14日(金) 敬老の集い
21日(金) 秋分彼岸供養(地蔵参り)
25日(火) 誕生会(9月生まれ)
29日(土) 自由登園日
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